MRガイド下集束超音波手術とは?
MRガイド下集束超音波手術とは、高線量の集束超音波で子宮筋腫を収縮させる外来ベースでできる非侵襲的(皮膚を傷つけない)手術のことです。筋腫の周囲の組織を傷つけることはありません。手術はMRI(磁気共鳴映像)スキャナーで行うため、医師は身体の中を「見て」、治療部位を特定して誘導し、また手術の流れを常に監視することができます。
虫眼鏡を使って太陽のエネルギーを一点に集めて葉っぱを燃やす―そんな様子を想像してみて下さい。集束された超音波エネルギーは筋腫のごく小さな部位に向けられ、熱焼灼(細胞壊死)できるほどの温度にまで上がりますが、ほかの組織には影響はありません。エネルギーの集束は筋腫全体が収縮するまで繰り返します。

MRガイド下集束超音波手術で何をするの?
MRI(磁気共鳴映像)は放射線の照射なしに臓器の3D画像を提供する高性能診断技術です。MRガイド下FUS治療ではMR画像を利用して筋腫がどこにあるか、どの部位を照射しているかを確認しながら治療を進めていくことができます。皮膚の切開などは一切ありません。照射を受けている筋腫の温度変化をリアルタイムでチェックするため、筋腫組織を確実に熱焼灼(壊死)することができます。
手術はどんなことをするの?
手術中は標準型MRIスキャナーの中にある患者台にうつ伏せになってもらいます。
まず、医師はあなたの骨盤領域のMR画像から筋腫の位置を特定します。次に綿密な計画を立て、高エネルギー集束超音波を子宮筋腫の一部に当てて最高 85oCの熱照射を行います。この超音波処理は約15秒です。超音波処理中は、医師が治療の進行をモニターし、熱照射を受けた筋腫の画像をチェックします。一回の超音波処理ではごく小さな部位しか照射できないので、治療が必要な筋腫全体が熱凝固するまでこのプロセスを繰り返していきます。50回程度が一般的です。筋腫の大きさや数によって違ってきますが、手術は約3時間程度です。
手術後、熱照射を受けた組織は月単位で徐々に消失していき、不快な症状も消えていきます。
手術中はどんな感じ?
手術前、リラックスできるように鎮静剤や鎮痛剤が渡されます。患者台にうつ伏せになり、手術が始まるまで楽な姿勢を保ちます。手術はMRスキャナー内で患者台にうつ伏せになったかたちで行います。隣の部屋で待機している治療スタッフとはマイクロフォンとスピーカーで会話ができます。画像が描出(スキャニング)でき、超音波処理(治療)を行う際には、医師からその旨が伝えられます。
治療中は、骨盤領域に温かい感じがします。痛みを感じた場合は、事前に手渡された安全ストップボタンで合図してください。超音波処理はすぐにストップされます。
手術中は起きていてもらいます。医師に手術中に感じたことを伝えて下さい。手術が終わった後は、クリニックで2~3時間安静にしてもらいます。その間に鎮静剤の作用も消えるでしょう。休息後、帰宅して日常生活に戻ることができます。
MRガイド下FUSができるかどうかどうすれば分かるの?
子宮筋腫による症状を治したいけれど外科的な処置は受けたくない、子宮は残したいとお考えならば、医師にご相談下さい。医師はあなたの筋腫症状や全身の健康状態、既往歴などについて質問します。また、ルーティン的な血液検査、婦人科専門検査および筋腫のMRI検査なども受けてもらいます。診察・検査から得たデータに基づいて、MRガイド下FUSができるかどうか医師が判断します。

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